お誕生日

目が覚めると陽があたっている。
夜はまんまると月が輝いていた、それでも満月は明日だと彼が言う。


彼は仕事で大忙しの日々。
それはそれで若い男子の誕生の記念日はそんなもんか、ってことで、
今度会ったときにおいしいものを食べよう、と約束する。
彼はひとりお寿司の折りを買って帰る。

何はともあれ、無事にひとつ年を重ねられたこと、心からおめでとう。