色々


7月8日に近畿地方で梅雨明け。翌日に関東地方も梅雨明け。

今年も同様にアッという間に終わった梅雨だった。雨の日が本当に少なかったと思う。



フィルムが数本たまり早くも数ヶ月が過ぎてようやく日記を書くことが出来た。
あんなことこんなこと日々思うことがあって、書き留めたい気持ちも想いもあったのだけど、
相変わらず東京での生活はアッというまに流れていく。よどみもせき止めされることもあるのに
気づけば、さらーっと流れている、という感覚。
難しいことも辛いことも和三盆が口の中でとろけるようにふわぁと甘い後味だけを残してなくなって
しまえばどんなに幸せだろうか。または、ロシアチョコを食べたときのように想像してないようで
想像していたようなあの瞬間の幸せが簡単に手に入れられたら人生乾杯、だ。
なんでかそういうときはいつもちょっと難しい本を手に取ってみるも長くは続かず窓辺に置かれたまま。
もう少しゆっくりと過ごしたい。


北海道で生活していたときに良く通っていた本屋がなくなったと聞いた。
喫茶室の店主とその本屋の葉書について熱く語ったのを思い出した。帰りにその本屋にいったときのことを思い出した。
北海道の風景を思い出した。
閉店までいた隣町のカフェからの帰り道。坂をのぼりきると太陽がたった今落ちた時間。
その坂を下るともうそこは真っ暗で左折すると連なる車のライトがカーブに沿って流れてくる。
心はそのままなのに一瞬にして変わる目の前の風景。そんな現実的で非現実的な感覚のその時間にその道を走るのが好きだった。
あるいは。夕刻時に行く丘が好きだった。
目をつぶらなくともあの日のあの光景あの気持ちが思い出される。


北海道と本屋にまつわる出来事、色々。
東京とお菓子にまつわる出来事、色々。