3年前のこの日、私は205号室に住む友人と我が家で話し込んでいた。
話しだすと止まらなくて夜中になることはこの日だけではなく、よくあったことだ。
気がつけば日付は31日となり次の日仕事だからそろそろーなんて彼女を見送ったときはもう2時を回ろうとしていた。
私はいつものように満たされた時間を過ごし、気持ちよくベッドに入って眠った。
このとき、姉が強くひどく苦しんでいるなんて私はちっとも知らなかったのだ。