仙台へ




長谷川氏の回顧展を見るために、仙台まで足を運んだ。
彼のタローの絵はとても有名だけど、その他の絵もすごく心打たれるものがあって私は仙台まで行った
甲斐があったな、と、とっても大満足なのでした。

それに、仙台はとても空が高い。ひんやりと心地良い綺麗な空気に、澄んだ青空。
とっても懐かしい空気で、思わず涙が出そうなほどのお天気で、それも加えて本当に大満足の旅でした。


丁度この日は土曜日ということもあって学芸員の解説もあり、ほほうと様々な解釈で絵画を楽しんだ。

彼は幻の画家なんて言われているけれど、そのまぼろしぐあいは魅力的である。
風景画なんて空の部分が多くて、それもくぐもった曇り空で私はすぐに北海道の広いを空を思い出した。
くぐもっていても広い空、それが北海道の空。

彼は木の絵を書くのに10年近くかかった、タローの絵も然り。
必要なのは時間の問題ではなく良いものを求める気持ち、と、季節、時間で見え方が異なる土にこだわったのである。
一番美しい色は「土」と断言するほどの。

それゆえ、世に出た作品は数えるほど、個展なんかも数少なく幻の画家なんて言われているのだけど、
幻の画家の幻の室内、それは誰の心の中にも間違いなく残っている、そんな彼の回顧展に心の中で
大拍手なのであった。



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学生の頃に彼と東北紀行として貧乏旅行したときに立ち寄った仙台。思い出旅として当時回ったところを行っても
良いかなぁと思ったのだけど、計画に時間がさけず今回は回顧展のみに力を注ぐ。
それでも、牛タンくらいは食べたいな、と老舗のお店へ。
開店30分前からでも並ぶというので気合いを入れて40分前目指して到着する。
も、人っこ一人いず、不安になっていたところにチラホラと集客。結局のところ開店前には大行列。

もちろん私は正真正銘の先頭で、開店と同時のその素晴らしき牛タンを食べることが出来た。