春なのに、冬。
この時期のこちらは、ぽかぽか陽気を想像していたのに、
なんだか寒い日が続いている。
気分だけは春で、毎日、春仕様の格好で出かけていくのだけど、帰りには
寒い寒いと、半ば震えながら家路を急いでいる。
それでも、
北海道の雪景色が恋しく、写真を見返しては、つくづくいいとこに住んでいた、と振り返るのである。
この写真は、雪がふりつつ、霧が立ちこめる大好きな町での風景。
R243沿いに車を停車して何枚も写真を撮った、失敗を恐れてのこと。
現像したら青みがかった色になっていたのだけど、
もう少し灰色が強く静寂の景色だった。
こんなにむき出しの北海道の冬に想い入れがあるのは、寒いからこそ、静かだからこそ、生きていることを
感じられるからかもしれない。
冬の山中はもっともっと綺麗で静かで。
もうすぐ5月を迎える、というのに、私はまだまだこんな状態。
アンビバレンスな感情が入り交じる、どうにもこうにも後ずさりばかりの毎日である。