誕生日

今日は、彼の誕生日。
もう何年祝ってきただろう。




彼の住む町のお天気情報を
寝る前に見る。

遠く離れた町はどんな1日だったのだろう。
あの、太陽さんはみれたかな。
雲は流れていたのかな。
彼の好きな冬がきたよ。
雪虫はとんでいたかな。


それが毎日の日課だった。

離れていても何故か近くにいると感じれた、寝る前のこのひととき。


相変わらずこの日課はやめられない。
でも、いまは少し違う。





産まれてきてくれてありがとう、

そういう気持ちには変わりない。

だから、お祝いの言葉を送った。

お酒の力を少しだけかりて。