交響曲第九番


日比谷公会堂での第九の合唱の模様がN響アワーで放映されるとのことで
楽しみにしていた。



あれは、中学生だったか、高校生だったか、
母親が市が主催する第九の合唱に私の友人と私の二人分をなぜだか申し込んだ。
年末に歓喜の歌をうたおう!というものだ。


それからというもの私たちは二人で合唱の練習に通った。
難しいドイツ語に、超大人数での練習に戸惑う事も多々あったが、
白いシャツに紺のスカートを装って大合唱したあの達成感はこのうえなかった。


このたび放映された公会堂での公演では戦後合唱に参加した、という
90歳代の翁さんが生き生きとした表情で大きな口を開けて歌っていたり、
当時の思い出を振り返りたいという90歳になろうとしているご夫婦などが
来場されていたり、と、なんともすごい公演だったのだけど、

私が参加した数年前の合唱のことも思い出して、
母にはつくづく良い経験をさせてもらっているな、とおもったのである。



老若男女、時代を問わず、音楽が与える影響・力はすごいのだな、と
改めて感じた次第。