流れる雲を見た日、梅雨があけたと思った


幼い頃、夏といえば、チューチューで、ちょっと年を重ねてからは
こんにゃくゼリーを凍らせたものを頬張っていた。

そんなわけで、すっかり梅雨も明けて夏日が続いているので、
今日もアイスこんにゃくゼリーを食べながら、これを綴っている。



梅雨明け、を待ちわびていたわりに、あっさり明けて意外と拍子抜け。

7/14、雨日予報だったのに、天気がよく、私は電車で少しのところにある町の
少し高い場所から、
青い空とそれはそれは勢いよく流れるモクモクの雲を眺めていた。
九州なんかでは豪雨による災害で大荒れだったのだけど、私はこの日に、もう
梅雨から解放された、と感じた。
梅雨明け宣言はその週の土曜日だったのだけど。


梅雨まっただ中のじっとり雨日はやっぱり鬱々と、じめじめと、考え事をしていた。
北国の寒くて厳しい冬と同じで、生き物が生きていくためには
梅雨も必要なんだ、と思えるよう努力をしたのだけど、また、違う。

それでも、明けてみると、これも四季の姿ね、とも思えたりする。
北国の冬よりも、意外と乗り越えるには精神的にも体力的にも楽なのかもしれない。




グールドのピアノが五臓六腑に染み渡る、そんな日をグールド日と呼ぼう。

今日は朝から風が心地良く、空も透き通っていた。
家の中を通る風に身を任せ、グールドの1955年レコーディングを聞きつつ
読書をしていたらうっかりうたた寝
気づくとすっかりcdは終わっていて、かわりに外からどことなく炭坑節が流れていて、
そういえば、もうすぐ盆踊り大会だった、な、
と、本格的な夏を感じる。


北海道の彼からのたよりは、夏らしい雨が降った、とのこと。
草と雨の匂いが合っていたんだ、となんとも彼らしいメール。

色々な時間が流れていて、なんだかワクワくした。



最近は夏がやってきたことで少し浮かれ気味で、行きたかったちょっと遠いところに
足をのばしている。


まずは、金曜日、念願の切手博物館。
学習院の森を横目にてくてくと歩いていくのだけど、その道のりさえ博物館に
行くのにふさわしく穏やかな時間が流れている。
今はは虫類展をやっていて、世界のは虫類関係の切手が展示されていた。

他にも図書に、お手紙関連グッズに、そして、なんと額面で売っている切手屋さん
も!!
お金もっていて良かったーと、ついつい大人買い
欲しかったベコ切手と魚切手が一番の収穫!
北海道では切手屋さんも限られていて、魚の切手も少ししか手に入れられ
なかったのだ。
オタク感むんむんの店主は専ら外国切手を整理していたのだけど、
リクエストするとそれに関する切手がババーンと出てくる。
さすがは東京、上京して初めて「東京に来てよかった」と思えた日で
あった。


土曜日。
日本橋に用事があったついでに、近江洋菓子屋に寄って来た。
店内は薄暗いのだけど、ご夫人やご家族の談笑で活気づいていて、
お花の電気や南国チックな木もあながち浮いていない。

待ち時間にボルシチを何杯おかわりしたことか。
やっとの思いで座って苺のショートケーキを食べるのだけど、
おいしい○
甘いものにはしょっぱいもの、なんて言い訳をつけて、またもボルシチ
頬張る。
我が家からは遠いのが難だけど、通いたい場所。

土地勘がわからないので、線路沿いに歩き、ついたところはお茶の水の駅。
川があって、橋があって、鉄道があって、行き交う人々と電車を眺める。

乗っても乗らなくても私はやっぱり電車が好き、とここでもまたオタクっぷりを発揮。


あー、旅に出たい。






何度も書いてしまうが、今日は本当に天気がよくて、沈みゆく太陽を
見たい衝動にかられた、のだけど、東京ではどこで見れるのかなぁと
考えているうちに面倒になって、北海道の夕陽が見れる地を思い出した。
丘に行きたいなぁ。やっぱり、あの湖か、など。


今夜は友人が送ってくれた北海道の夕陽の写真とともに、友人おすすめの
ロック氷をどっぷりとつめこんだお茶をガランゴロンと飲みながら、
これからの夏の計画をたてよう。