山椒は小粒でもぴりりと辛い
大好きなR234を走り抜けて、北海道で1番好きな町へ行ってきました。
R234は、どの季節に通っても、色々な表情で私を迎えてくれ、
いつもついつい立ち止まって深呼吸がしたくなるのです。
木々が綺麗なだけでなく、ひっそりとひとけがない湖も、夕刻にはおうちへ
帰るべこたちも、広い広い空も、にほん昔話に出てきそうなこんもりなお山も
何もかもが好きです。
こんなにも愛してやまないこの町に、いつかは住みたい、とあたためています。
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そんなわけで、今日は、予約しておいたランチの日。
私を含め、2組のお客さんでしたが、最後には私だけ。
晩秋の一汁二菜。
初めて口にするものが多いここでの食材に、いつも感動をしながら、
ゆっくりと嗜みます。
食後には、サツマイモプリンに、お抹茶。
「ゆっくりしていってくださいね」
なんておっしゃりながら、店主はキッチンで洗いものをしたり、翌日の仕込みなのか
トントンと何かを刻んでいて、
私は読書をしながら、その音を聞いていたのだけど、
気付けばいつも炊事をしている実家の母を思い出し、なんとも居心地の良い時間を過ごしたのでした。
町全体を高く照らしていた太陽もいつの間にか山にその姿を少しばかり隠し
川面に煌々と黄金色をはなっています。
「太陽が沈む場所も最近はこっちの方になって....」
なんて
店主とふたり、窓越しに、沈みゆく夕陽をみながら色々なお話をしました。
思いがけぬ会話に至り、店主の心の清らかさを感じました。
店主とお客さんの人間関係は、こうやって構築されていくものだと確信し、
帰り道、
すっかり暗くなってしまっていたのだけど、
またしても、R234が気持ちよく感じるのでした。