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彼の家には天窓がある。
満月の日や月明かりの綺麗な日には、月を眺めている、と電話越しに月の話をしてくれます。
今日もそうでした。
なので、最近の月にまつわるお話を残しておこう、と。
七夕の日、私は、遠く離れた島にいたのだけど、夜には雨がザーザーと降り続き、
天張に鳴り響く雨音は、心地良い、を通りすぎ少々鬱陶しくもありました。
そんな中、もし晴れていても、この満月では天の川は見れないな、と小さく小さく嬉しく
思ったりもしていました。
7年前の今日も雨。
翌日は最高に素敵な夜空。
漆黒の海に銀色の尾をゆだねた満月を眺めていました。
ゆらゆらと、ときには、激しくうねる波により、屈折した光の旋律が
私の副交感神経を刺激し、こんなにひどく眠気を感じたのはいつぶりだろう。
うむ、海と月も、悪くない。
今日は、神々しい太陽がお目見えに。
裏庭まで車を走らせてきました。
いつものカフェの店主。お顔を拝見し、来てよかったな、とじんわり思いました。
いつになく、イキイキとされていたのです。
ろうそくを作りました。
欲張って色を混ぜすぎた、そんな気がして出来上がりを心配していましたが、
見事にくぐもった色。
今日の良き日にぴったりな、透き通った真っ青なんていいかな、とも思っていたけれど、
私のいまの気分にぴったり。なので、○。
明日は雨。
やだな。
起きたらりんごジャムを食べよう。