山へ

↑しーーんと静まった中、ふわふわ雪の上に寝転んで見上げた空は、

こんな具合

雲のない、透き通った空とうっすら姿を表した月を眺めながら

ただ思ったことは

「しあわせ」

それだけでした


今日、登山をしていて、植村直己のことを思った
北海道の名も知れぬ小さな山に登ってこんなに幸せを感じるのに、
冬のマッキンリーにアタックした彼はどんな気持ちだったのだろう、と

彼はそれから消息を絶ち、夢の南極大陸横断は果たせず
「未完成の死」といわれていたりもするけれど、
おそらく彼の人生の途上において、自然の中に融合していたとき、
人一倍幸せを感じていたのではないだろうか、と
わたしは思う


人間の生活がない自然のリズムに体で触れたとき、目で見たとき、耳で感じたとき、
この地球には美しいものが、うんと沢山あることを知る

それを体験できていることを私は本当に嬉しく思うし、
感謝したい、と思う



夜には天文台まで車を走らせた

上弦の月、プレヤデス星団、M42オリオン大星雲、M37星団、アンドロメダ座二重星
土星(しし座に重なっている)を望遠鏡から眺めていて

この地球の美しいものを私はどれだけ知っているのだろう、きっと
わずかだと思った


そして、欲張りな私は、もっともっと自然に融合したい、と、思ったのでした



今日は、1日の大半を自然と共に過ごした




(オリオン大星雲は、まさに生まれたばかりの星々)