三十路を手前にして


三十路手前でずいぶんと老け込んだ気がする。
左の頬の吹き出物はいっこうに姿を消す気配がなく赤々と堂々としている。
顔色も悪いし、顔の形も悪いし、あーー鏡みたくない!ってどんどん負のスパイラルへどぼーーーん。

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東京には福岡の仲良しがこぞって住んでいるので何かことあるたびにだいたいそのメンバーで
ワイヤワイヤ過ごす。
他愛ない話やくだらない話でこんなにもお腹抱えて笑えるのはやっぱり古くからの友達故だと思う。


そんな私たちだけど、たまには女子だけで会おう!ってことで今夜は里帰り出産を控えた友人の
壮行会を兼ねて女子会。

この日は大雨でバケツをひっくり返したような雨、とはまさにこのことでせっかくのおしゃれ意欲も
下がり、びしょびしょになりつつ池尻大橋のイタリアンへ。
話題はやっぱり「三十路手前」で、と。
私たちはどんな三十歳になるのだろう、か。


まずはともだちの出産。がんばれい!ととにかくみんなで励ましたのだった。
それにしてもこの友達がこっそり持ち歩いている菓子パンには笑ったー。

い つ か のために


最近の私たちの専らの楽しみは、結婚式の妄想をすることだ。
指輪はあそこのでー、ドレスはあれを着てー、引き出物やカードはこんな風にしてー、式場はあそこ?ここ?
なんて妄想しながら宝石店をはしごしたり式場を見たりしている。

これは友人の昔からの趣味らしく、私は便乗させてもらっているわけだけど、実はこっそり昔から
結婚準備ノートを用意している私にはなんとも嬉しい友人の打ち明け話なのでした。上には上がいるもんだ。